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欠陥マンション記録
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三交不動産欠陥マンション紛争記
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せん断及び曲げ亀裂


せん断亀裂
(2005年11月~2007年現在)
せん断及び曲げ亀裂_c0109616_16239100.gif


ひび割れが発生する原因として、施工ミス程度のレベルの話(被り厚さ不足・養生・型枠・支保工)等は多々あるが、「構造上の問題によるもの」として、特に考慮しなければならないものとしては、「梁下端の曲げ亀裂等」がある。

曲げ引張やせん断ゾーンなどで過大な引張応力が発生すれば、「引張ひび割れ」が生じる。その場合、鉄筋がコンクリートの引張力を受け持つと同時にそのひび割れ幅を抑制する。(通常0.2mm程度で停止)従って、鉄筋が適切に配置され、作用すれば、曲げひび割れの発生自体は防ぐことはできないかもしれないが、発生した場合にそのひび割れの開口の増幅を抑えることは可能なはずである。


そして、この様な「曲げ亀裂」が発生する原因としては、

①荷重(設計荷重以内のもの及び、設計荷重を越えるもの)

②断面・鉄筋量不足(設計図書等と異なった配筋量不足・配筋方法の過誤)

等が考えられ、設計上と施工上の問題となろう。



そもそも、鉄筋コンクリート造(RC造)においては、鉄筋の本数が少ない、鉄筋の配置が不適切、鉄筋とコンクリートの付着が悪い(鉄筋とコンクリートが一体化していない)といった場合には、大きな亀裂が簡単に生じ、その様にひび割れが多数発生したコンクリート部材では、剛性(変形のしにくさ)が低下する。そして、剛性が低下すれば、荷重に対する変形量は大きくなり、大きな振動が発生するなどの、構造体の使用性能が低下する原因となる。

この様な状態で、荷重作用を繰返し受けると、コンクリートにひび割れが発生し続け、最終的には常時の荷重作用下において破壊に至る。これを「疲労」というが、疲労寿命をNとし、荷重作用をnとした場合、n=1回からn=10回、100回、1000回と繰り返し、n=N(限界)に到達すれば、疲労破壊することとなる。
従って、n<N(限界)、である限りにおいては、疲労破壊しないこととなり、疲労限界上OKとなる。


疲労破壊(限界)までの間の、疲労損傷あるいは、それに伴う、性能低下から、発生する「曲げひび割れ」の発生・進展・拡大(潜伏期⇒進展期⇒加速期⇒劣化期)とここから付随する、梁の剛性低下、タイル等の浮きなどについて、今後、「使用限界の状態」(曲げひび割れ幅の検討・外観に対する曲げひび割れ幅の検討)及び、「疲労限界の状態」、(鉄筋の設計引張疲労強度の検討・ コンクリートの設計圧縮疲労強度の検討・コンクリートの設計せん断疲労耐力の検討・せん断補強鉄筋の設計引張疲労強度の検討・コンクリートの設計押抜きせん断疲労耐力の検討)等の詳細な検討が必要になる。




<業者のコメント②>


<施工及び設計側の1級建築士等のコメント>



名言4.多分に御座います

「僕達からすると、その~地震(震度3・4程度)が起きて、その~どーの、こーのなるいう可能性は、当然御座います。構造体にエラーはなくて、仕上げ材については、そういったエラーが起きるということは多分に御座います。



名言5.60年は大丈夫

「最近まあ、100年コンクリートとかいって、設計基準強度の方、また、30N/mm2以上のものをってことをいうこといって・・・・・まあコンクリート強度の方は、もう1ランク下になってますけど、まあ、今回、鉄骨鉄筋コンクリートなんですけど、通常60年だとか
・・・・・コンクリートの方はっていう話は・・・・・・」

(住民)「60年大丈夫ですか?」

大丈夫だと思います。

by magekiretuz | 2007-02-11 17:45 | 建築